■Pick up artist第7回です。 今回紹介するアーティストは、県内の美術展で、多くの賞を手にされている、アーティスト、「テラオ タカシ」さんです。 独自のセンスとプライドを持つテラオさんの作品には、触ると壊れてしまいそうな 繊細さを強く感じます。 とても不思議で、静かな油絵は、写真よりもリアルで、被写体の体温や温度が感じ取られます。 時には、何とも言えない寂しさや、人の孤独感を表現してしまう、そんなテラオさんの素顔を紹介します。
■こちらの作品 「抱擁(ほうよう)」(2001年 県展出品作) は、F80(1120*1455mm)サイズの油絵です。 髪質から肌の色、洋服のしわ、さらには、血管までこと細かくリアルに描かれています。 おだやかに目をつぶっている女性の表情は、テラオさんご自身のようです。 大変、物静かな口調で、相手にわかりやすく、丁寧にお話してくれるテラオさんは、現在、公務員さんです。 「モクモクと職務をこなすという意味では、とても気にいっている職なんですよ。」・・・・ 、テラオさんの表情には、絵を語る表情とは違う、別の顔が伺えます。
■小さい頃から、病気がちで、自然と絵ばかりを描いていたというテラオさん。 「漫画を描くのも好きでした。」と、ニッコリ答えてくれました。 学生時代も絵を描き続け、高校生の時には、すでにパソコンゲームソフト会社のアルバイトで、パッケージの絵を描いていたそうです。 卒業後は、そのまま、アルバイトをしていたパソコンゲームソフト会社に就職。 はずかしそうに、当時のゲームソフトのパッケージのモト画を見せてくれました。 宇宙戦争をイメージしたような、壮大なパッケージは、若かりし日のテラオさんのパワーがあふれ出ていました。 「当時は、イラストレーターや、フォトショップのような便利なソフトはなかったんですよ、モニターもドットが荒くて(笑)・・・。 スキャナーも無く、薄い紙にゲームに出てくる飛行機やミサイルを下絵として描いてモニターに貼り付けて、作業してたんです。(笑)」 作業も、画面に現れる方眼紙のような網目をひとコマ、ひとコマ、根気良く塗つぶして、飛行機を仕上げていたそうです。 「パッケージのイラストも、手書きで、グラデーションを作るのもエアブラシで仕上げてたんですよ・・・・。」 と、 苦笑いをしながら語るテラオさんには、ゲーム業界時代を懐かしむ、そんな姿がありました。
■ある日を岐路に、テラオさんは、ゲーム業界を立ち去ります。 充電期間と言う中で、デッサン、水彩、アクリル画、そして油絵を一から学びます。 自分が納得する絵を描くために、たくさんのことを身につけ、又、公務員という職も手にいれます。 「僕は、欲張りなんですよ、「車」も、「洋服」もほしいし、「絵」も描きたい。、だから、安定した職を目指した。(笑)」と・・・・・・・。 現在は、「アトリエ」兼、「生活空間」ということで、自由な一人暮らしをしているテラオさん。 「一人暮らしだと、食事がさみしいんですよ。(笑)」と語りつつも、 「アトリエ」で自分の想い描いたモノが表現できると、絵を描きながら踊ってしまうことも・・・・・。 モノ静かなテラオさんの中に、お茶目な部分が見えて、取材をして得な気分を得ることが出来ました。
■「これからも、納得の出来る絵を自分の為に描いていきたい。」とおっしゃるテラオさん。 いつしか?寄りそうパートナーを見つけ、 この言葉も変わっていくのでしょうね? 今、私が夢中になっているパソコンを10年以上も前に、立ち去ったテラオさん。 もしかすると、今、テラオさんが夢中になっているものは、私達が10年後に目指すものなのかもしれません。 これからも、ずっと、ずっと素敵な絵を描き続けてくださいね。
テラオ タカシさんは、佐世保を拠点として活動されている、アートグループ「YAMINABE」の2002年度グループ代表をされています。 コチラに掲載している作品とは、ひと味違った作品が、飾られています。 もちろん、グループの活動状況、個展情報、メンバーのプロフィールや作品なども、紹介されいます。 ぜひ、一度覗いて見てください。 たくさんの刺激を受ける事間違いなしです。
アーティスト名:テラオ タカシ
11月24日生 寺尾 隆(テラオ タカシ) 佐世保市生まれ
パソコンゲームソフト会社で企画広報の仕事を行う。 主に広告、パッケージデザイン、イラスト、ゲームソフトのグラフィックを担当する。 退社後充電期間を経て、1990年より公務員となる。
勤労者美術展 洋画部門 労働大臣賞
1994年〜 2001年 :
「グループ YAMINABE」は、定期的に展示会を開催されています。
「風の色」 F50サイズ(1167*910mm)
「沚 (なぎ)」 F6号サイズ(410*318mm)
これからも、ご自分の納得が行くまで、絵を仕上げていくそうです。 活動は、「グループ YAMINABE」さんで、紹介されます。 ぜひ、定期的にチェックをお願いします。http://www.try-net.or.jp/~yaminabe/